DXでサーファーの海難事故を減らせられるか

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1.はじめに

わたしはサーフィンをやっています。10年ほど辞めていたのですが、息子達がサーフィンをやるようになり、またやるようになりました。復活したといっても、子供達のサーフィンの手助けがほとんどですが。

乗っているのが息子です。最初の方で押しているのがわたしです。

で、今回は、サーフィンの世界でもDXを使って事故を減らせるのではないかと思い、勝手に商品を考えてみました。


2.サーファーの海難事故はどうやって起こるのか

そもそもサーファーの海難事故はなぜ起こるのか。これは潮の流れが原因の場合が多いと思います。

ご存知と思いますが、海は潮の流れがある場合があります。潮の流れがない場合もあります。天候や波の大きさなどによって、同じエリアでも、日々違った潮の流れを生み出します。

特に、テトラポットや堤防の近く、河口が近くにあるポイントは、流れが強くなるので注意が必要です。

わたしも一度、痛い経験があります。テトラポットのあるポイントでサーフィンしていたんですが、遠くにあったので安全だと思ってサーフィンしていました。ところが潮の流れが早くあっという間にテトラポットのごく近くに来てしまい、しかもその瞬間大きな波が来て、どうしようもなく、板ごとテトラポットに乗り上げたことがあります。血だらけになりました。

わたしは傷だけですみましたが、毎年のようにサーファーによる海難事故が起こっています。大変悲しいことです。そもそもサーファーは、足のつかないところで波待ちをすることも多いんです。つまり、それって、基本的には沖への流れには無防備な状態ということ。


では、もし沖に流されたら、どうするのか?

沖への流れが無い位置まで横に動いて、そこから岸に向かってくる、ということをするのです。でもこれ、それなりに海に慣れている人じゃないとできないですよね。

そもそも沖に流されていることに気がついたら、めちゃくちゃ焦ります。その状態だと、流れに逆らってそのまんま陸の方向に向かって漕いでしまう人がほとんどだと思います。でもそれをやると、全く進まないんです。沖への流れがありますから。


なので、冷静になって左か右に移動して、沖への流れがなくなったタイミングで陸に向かって戻る、ということが必要になるのですが、いざ自分が流されたことを想像してみると、冷静になんてなれないですし、こんなこと出来るなんて到底思えません。


というかだからこそ海難事故が起こっているはず。何か防ぐような対策がないのかと考えてみました。

今回の目的は、「どうやったらサーファーの海難事故を減らせられるか」です。


3.何らかの通信

サーフィンしながらまさかスマートフォンを持つわけにはいかないので、何らかの通信をしようと思うと、時計しかありません。で、沖に流された時にどうやって時計で知らせるか?

電波しかありません。では何の電波を使えば良いのか?


4.何の電波を使うか

simカードを入れて、携帯電話と同じ様に、携帯電話の通信網を使うのはどうか?通常サーファー達のいるエリアから20~30mも離れれば、流されていると気がつくでしょう。であればこの当たりだと、問題なく電波も入るはず。

ただこうなると月額数千円のコストが発生するので、普及しないでしょう。週に1,2回海に入るだけなのにこのコストは見合わない、と思う人が多い気がします。

ならばbluetoothはどうか?

bluetoothは、料金はかからないですが、通信距離が短すぎます。10m-15m程度なので、これだと使えません。残念。


5.こんなモノ発見!

さっきわたしがツイートしたこちらの件、

これは、トランシーバーによる音声通信機能がついた腕時計です。株式会社エフ・アール・シーさんの、FT-20Wという機種です。サイトはこちらです。

これなら通信距離は500m~1kmなので、十分です。ただ、これもう既に販売終了品みたいです。。。残念。。

ただ更に調べてみると、良いことを発見!


6.デジタル簡易無線局(3R登録局)

調査して初めて知ったのですが、「デジタル簡易無線局(3R登録局)」ならうまくいきそうです。なるべく遠く、月額の料金無し、といったものです。デジタル簡易無線局(3R登録局)の通信距離は

な、なんと1000~3000m!!!

素晴らしい。使用可能場所も「陸上・日本周辺海域」となっています。完璧。

全国陸上無線協会のサイトにある、こちらのpdfに詳しく書いてあります。
登録が必要とのことですが、免許とは違い、登録だけです。なので、免許局とは違い手続きが簡単です。

「えー登録必要なのー!?」

とはサーファーの方はならないはずです。自分が沖に流されることもある。人が流されることもある。みんなで守る。そのために登録です。


7.その他の要件

GPS

GPS機能が必要です。自分のいる位置を測定できるようにしておかないといけないですね。で、この時計をつけている方に、緊急通知する、と。緊急通知は、最終的には岸にいる同じ時計をつけている方に受信してもらい、海上保安庁に電話して貰う必要があります。

これは、直接岸にいる方に通信しても良いですし、海にいるサーファーが中継しても良いと思いますが、1000~3000mもあれば、中継の必要はないでしょう。

防水

当たり前ですが、防水機能は必要ですね。

通話機能

通話機能も合ったほうが良いですね。こちらは正直コスト見合いかとは思いますが、恐らく流されたサーファーは相当焦っているはずです。その焦りのせいで更に体力が削られるでしょう。なので通話機能で落ち着かせることができればなお良いはず。


8.通信内容

通信内容は割とシンプルです。GPS信号、名前、年齢、見た目の特徴をデジタル信号で通信して、送信者に伝えればいいです。名前、年齢、見た目の特徴などは、陸で設定しておけばいいでしょう。単純なものだと思います。データ量もさほど多くないかと思います。


9.最後に

これがあれば、サーファーの海難事故は減るのではないかと思います。ただこれ、別にサーファーだけじゃなくても使えると思います。釣り他、マリンスポーツでよく海によく行く人は腕につけておけば、サーファー以外の海難事故の早期発見にも繋がりますし、自分が流されたときにも役立ちます。

海難事故のニュースを聞く度に悲しい気持ちになります。サーフィンの世界、ひいてはマリンスポーツの世界にもDXを積極的に取り入れることで、事故防止を実現したいです。

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

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