誰でも出来る、安全で常に改善し続ける自社ウェブサイトの構築の仕方

1.御社はワードプレスですか?

ウェブサイトは、ワードプレスを使っていますよね?恐らくほとんどの会社さんはワードプレスを使っていると思います。ワードプレスを採用した経緯としては、ウェブサイト制作会社がワードプレスでのサイト制作を主に行っていて、ワードプレスでの制作を提案された、というのがほとんどだと思います。

これはこれでウェブサイト制作会社が悪いわけではなくきちんと提案されていて、しっかりとした技術を伴ってメンテナスをすればワードプレスはとても良いツールなのだと思います。


ワードプレスが出てくる前は、自由に投稿できるようなウェブサイト管理ツールは、あまりなかったように思います。これは2010年頃です。今から11年前ですね。それに比べれば、すごい進化です。誰が作っても、固定ページ、ブログ投稿機能付きのサイトが作れるのです。当時は「すごいな!これ!」を連発していたのを覚えています。

その後、どのウェブサイトもワードプレスで作られているのを見かけることが多くなりました。

ワードプレスには、いい所が沢山あります。ウェブサイトのメジャーツールとなっていることも明らかと思います。今回はもう一つの側面を書いてみたいと思います。


2.ワードプレスのデメリット

そんなウェブサイト管理のメジャーツール、ワードプレスですが、以下にデメリットを説明します。

2.1. リリース後から、セキュリティの心配が尽きない

今日、ちょうどGoogleがバグを見つけた人に報奨金を払うプログラムを実施する、というニュースが流れてきました。

このように、バグのないシステムというのはほぼ無いと言っても過言ではないです。それはワードプレスといえども、同じです。随時、バグが発見されて、それに対する対応策やパッチがリリースされています。中には重大な漏洩を及ぼすものもあります。

なので、サイトをリリース後は、ワードプレスやプラグインに対して、常にセキュリティパッチや最新のアップデートを当てる必要があります。

でないと、クラックの対象になってしまうかもしれません。これを考えるだけでも、憂鬱な気持ちになりますよね。でも、IT担当者がいない会社さんでは、これはできないですよね。

2.2. もう一つワードプレスの環境が必要になる

ワードプレスには、テーマというものがあって、自由にカスタマイズしたデザインに出来るようになっています。便利です。ただこのテーマの構築にはITの知識が必要です。

ワードプレスで作られた企業サイトは、たいていこの「テーマ」がきちんと作られていることが多いです。それ自体はなんの問題もありません。

ただ、テーマを自作すると、アップデートやパッチを当てる時に、サイトに影響がないかどうかをあらかじめ確認しないといけなくなります。

そうなると、開発環境やステージング環境と言って、


「新しいプログラムを入れても、問題なく動くかどうかを確認するためのもう一つのワードプレス」


が必要になるのです。かなり面倒です。IT担当者がいないとこんなことは出来ません。

2.3. 常に改善ができない

ウェブサイトは作って終わりではありません。作った時がスタートです。記事などを更新するのはもちろんですが、それだけではありません。サイトのレイアウトも随時変更していくべきなのです。サイトの目的を達成できるようにGoogle Analyticsなどを見ながら定期的に変更を加えるべきなのです。企業サイトであれば、サイトの目的はたいてい「お問い合わせ」です。お問い合わせを増やすように、随時改善していかなくてはいけません。

ただ、既に作られたテーマだと、レイアウト変更は、難しいコードを変更しなければいけない場合が多く発生します。それはITに詳しくないと出来ないので、IT担当者がいないと自社では出来ません。

2.4. 管理パネルが重い

ワードプレスの管理画面、重いですよね。物凄くもっさりしています。人によってはこれもデメリットに感じるのではないかと思います。少なくとも私は、ストレスに感じます。

2.5. 管理パネルで修正、サイト確認の行ったり来たりが面倒くさい

サイトに何か変更加えるときには、管理パネルで変更を加えます。変更を保存後、基本的にはサイトを確認します。この行ったり来たりも時間がかかってストレスに感じます。


こういった5つのデメリットもあり、ワードプレスで作られたサイトには、放置された企業サイトが沢山あります。これは上で説明したとおり、セキュリティの面からも、お問い合わせ増加のためのサイト改善の面でも、良くないです。


3. IT担当者がいなくても、ガンガン改善出来る、サイト制作ツール

セキュリティもワードプレスのように心配する必要なく、また頻繁に改善を行えるようなサイト制作ツールはないのでしょうか?

あります。

私林は、DX顧問サービスのページでも説明しておりますが、海外のサービスを常に調査しています。その中で、見つけたものです。「SquareSpace(スクエアスペース)」というサービスです。本当にこれが一番使いやすいのか?と思われるかもしれません。もちろん感じ方は人それぞれですが、林の場合、他にも、いくつものサイト制作ツールを使ってみた上での意見なので、是非安心して使ってもらえればと思います。

弊社のサイトは全て、スクエアスペースで構築しています(クリックで拡大します)。

 

ヴィクセスコーポレートサイト

サーフボードシェアリングサービス「ナミタビ」

 

スクエアスペースは、ワードプレスとは違い、クラウドサービスです。スクエアスペースが管理するサーバーで、サイトを作ります。でももちろん、企業独自のサイトアドレスを割り当てることが出来ます。



このスクエアスペース、専門的な知識はほぼ不要です。サイトを直接変更してゆきます。先ほど説明したワードプレスの上の5つのデメリットは全て克服されています。



デメリット1: セキュリティの心配

スクエアスペースがスクエアスペース社が管理しています。少なくともワードプレスを放置しておくよりはよっぽど安全です。

デメリット2: もう一つ環境が必要になる

サイトを直感的に触ります。保存ボタンを押すまではサイトには反映されませんので、見た目がおかしくならないように変更し、保存を押せば、サイトのレイアウト崩れなどは起こりません。

デメリット3: 常に改善ができない

サイトの変更に、一切のプログラミングコードの記述がは不要です。IT担当者がいなくても、どんどん改善をしていくことができます。

デメリット4: 管理パネルが重い

そもそも管理パネルがありません。サイト本体を修正してゆくだけです。なのでこのストレスもありません。

デメリット5: 管理パネルとサイト本体の行ったり来たりが面倒

4と同じです。管理パネルはありませんので、この面倒も発生しません。

下はヴィクセスのサイトのトップページです。左が変更前、右が変更後です(クリックで拡大します)。

 

変更前

変更後

 

赤枠で囲った部分が、昨日変更した部分です。作業時間は5分程です。とても早いですね。ワードプレスであれば、これはIT担当者での変更が必要になるものだと思います。話し合いやデザイン、開発すべて考えると、大幅に時間もかかるし、費用もかかるところだと思います。

4. 最後に

スクエアスペースを使えば、セキュリティ面でも、サイトの改善面でも、放置されたワードプレスよりずっと安心です。そして、費用面もさることながら、物凄く早くサイトを変更することが可能になります。IT担当者がいない会社さんは是非。もし御不明点あれば、お気軽に林にご相談下さい。

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

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