ポイント発行で本当に喜ぶのはユーザーではなく企業だった!
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皆さん、ポイント好きですか?
わたしもポイント、大好きです。楽天ポイント、ドコモのDポイントを利用しています。特に楽天ポイントは、通常ポイントに加えて、期間限定ポイントっていうのがあって、期限内に使わないと無くなってしまいます。でも、コンビニでもレストランでも使えて、お金といっても過言じゃないなーって思います。
ポイントはお得なので、最高ですよね。
でも今回は、ユーザーから見たらお得だけど、忘れて失効してしまうこともあるこのポイントについて、企業から見るとまた違う見え方が出来るので、そのお話をしようと思います。
ポイントと個人金融資産について
現在までの日本での企業が発行するポイントの発行額はどうなっているかについて、NRIの調査では、以下になっています。紫の部分がそうです。
なんと2020年度の実現値で1兆円を超えています。この図を見ると、今後も増えていくという予測がされていて、2025年にはなんと1.8兆円です。
では一方、日本人の個人金融資産はどれくらいあるかというと、下の様に、2021年度でみると、ほぼ2000兆円になります。
2000兆円に対して1兆円ですから、0.05%です。比較すると大したことはないとは思いますが、皆さんの大切なポイントですから、ほっとくことはできません!
企業から見たポイントの扱い
世の中にポイントというものが生まれたのは、今から説明することが理由からかどうかはわかりません。わたし個人的には、これが理由ではないと思っています。ただ、企業から見るとポイントとは何なのか?単純なお話ですが、
企業がユーザーにポイントを発行する
発行されたポイントは、使うまでは、企業側のシステムに格納される
ですよね。この状態、つまり使うまでの企業側のシステムに格納されている状態は、「企業はユーザーからポイントを借りている」状態だということです。
一方、ポイントは、なんらかのモノと交換できたりということからスタートしましたが、現在は、例えば楽天ポイント等の場合はレストラン、コンビニで使えたりと、等価交換できるという面では、もはやお金と捉えても大きな間違いではありません。
つまり「企業はユーザーからお金を借りている」状態なのです。つまり、ポイントは企業から見ると、「負債」とみなすことが出来るのです。
であるならば、資金調達先として、銀行からの負債とユーザーから負債ではどちらが良いのか?ということになりますよね。
これ、答えは簡単で、ユーザーから負債の方が良いです。その理由は何なのか、一応隠しておいたので、クイズ的に考えてみて下さい。右の+ボタンで答えが開きます。
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①金利をユーザーに支払わなくてよいから
②有効期限を設けることで、返済義務が無くなる場合があるから。
はい、金利を支払う必要がないからです。
しかもポイントの場合、利用のための有効期限がついている場合があります。これは企業から見るとどういう取引になっているかと言うと、ある一定期間までに返済の要求がなければ、譲渡される、つまり貰える、というなんともありがたい取引になっているのです。
ポイントを使わずに失効してしまった経験は多くの方がお持ちかと思いますし、恐らくユーザーの数%かは、「ポイントを使わない主義」という方もいるかと思います。これは企業からすると、非常にありがたい事になっているかと思います。
ポイントのあるべき姿
ただ、今後はどうあるべきかというと、先程も述べたように現在でもすでにポイントはお金に近い存在になってきていますが、今後キャッシュレス文化が進めば、ポイントとお金の垣根は更に薄くなってくると思います。
であるならば、ポイントに対して今後あるべき姿というのは
金利を付与するべきです。
ポイントを預けておくと、金利のようにポイントが付くようになるべき、ということです。そしてこの金利は、合理的に考えて、銀行金利と同様にするべきです。利用期限を撤廃すべきです。
お金に近い存在という特徴があることを考えると当然かと思います。銀行口座に預けたお金で考えるとわかりやすいと思います。預けているお金の引き出し期限があったら、嫌だと思います。同じことです。
この2つが守られるのであれば、ユーザーから見ても企業から見ても、経済的な観点で言うと合理性のある考え方であると言えると思います。