やらなかった事業アイデア「政府発表よりも前に消費者物価指数を入手できる」金融情報サービス

DX顧問となって頂ける方を募集しております。LINE友だち追加で簡単!3秒で登録完了です。案件はLINEにて配信しておりますので、足元稼働予定がない方でも、お気軽に御登録頂けましたら幸いです。LINEはこちらから。

こんにちは!DX顧問サービスをやっておりますヴィクセスの林です。前回のブログで、結局やらなかった新規事業の1つについて書きました。今回も同じく結局やらなかった新規事業について1つ書きたいと思います。


事業内容

事業内容ですが、タイトルにも書いた通り「政府が発表するよりも前に消費者物価指数を入手できるサービス」です。政府が発表する前に消費者物価指数が入手できれば、これを元に発表前に取引を行う行うことで有利にトレーディングを行うことが出来ます。金融の世界では、リスク無しでもう儲けられる状態のことを「アービトラージ」と言いますが、まさしくアービトラージを行うことが出来ます。


どうやってやるのか?

実はこのアイデアは、10年以上前から持っていました。しかし当時考えていたのは今の方式とは違います。当時の方式は単純で、

物価指数の算出対象となっているモノの値段を店舗で調べて、計算する

というものです。つまり人海戦術です。何やそれ!って思うかもしれませんが、全く問題ないと思っています。人海戦術でデータを取得すると、人件費の分高コストになるのでるので、どうしても価格は高くなります。でも対象は機関投資家なので、高い値段を払ってでも買ってくれるはずです。

しかし現在は別の方法で取得できます。今は10年前とは違い、基本的にどんなものもオンラインで買うことが出来ますよね?なので、わざわざ店舗に行かなくても、

  1. 沢山のインターネット上のECサイトの商品ページをクローリングして取得する

  2. 物の名前と価格を取得する

  3. 取得後に計算

という手順を踏めば、出来るのです。

そしてどれくらい大変かですが、初期開発は難易度は低いものの開発のボリュームは大きいです。一方運用の難易度は高いです。大量にページを取得することになるので、ページのレイアウトが変わるたびに再開発が必要になります。


ナゼ辞めたのか?

なぜこの新規事業を推進しなかったのかというと

機関投資家への人脈がなかったから。

に尽きます。機関投資家への人脈がないので、仮説を検証することも出来ませんし、営業することも非常にハードルが高いです。

というわけで、元々のアイデアとしては良いと思うのですが、それだけで終わってしまったのでした。

今回は短い記事ですが、このへんで。

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

Previous
Previous

日本人の経済格差が広がったなんてデマだった!

Next
Next

やらなかった新規事業アイデア: 投資家向け「風が吹けば桶屋が儲かる」金融情報サービス