急速にしぼむ受託開発市場

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DX顧問サービスをしていて、頻繁に感じることがあります。何かというと、以前ならば開発が必要だった案件が、どんどん開発がいらなくなっているということです。

実際に過去、或いは現在進行中で、これを感じたものを書いてみると

  • webサイト

  • マーケットプレイス

  • 見積り計算のウェブページ

  • SNSデータの集積

といったところです。どれも以前なら開発が必要だったものばかりだけど、今は全く開発を行わずにノーコードツールで作れてしまいます。本当にいい時代だと思います。マーケットプレイスなんて、作ったら数百万じゃできない。数千万になるはず。

ということはある受託開発の会社がこれらを開発で受けた場合とそうでない場合を比べると、数千万円の売上の違いが出てくるということ。恐らくこの動きは今後加速するでしょう。だとすると、受託開発の会社は、明確に売上が下がるはず。

ではもうのぞみがないのかというと、そんなことはないです。

これらノーコードツールを使って、

ソフトウェアの提供+領域を絞った上での事業支援

を行えばよいと考えています。

これまでは受託開発といえば、「どんなジャンルでも受けます!」みたいな会社が基本のスタンスだったと思うが、これからは、事業支援も行うのです。まさしく今わたしがやっているDX顧問サービスもそうで、以前はすごく費用のかかったソフトウェアをその100分の1程度の費用と、10分の1程度のスピードで早く仕上げ、徐々にツールを変更しながら事業の成長を支援しています。

ただし、これには支援する領域のノウハウが必要なので、「どんなジャンルでもいけます」とはなりにくく、顧客の領域を絞ることが大切になってくるはず。どの領域でも良いですが、自社の強みと実績を通して培ったノウハウをもとに領域を絞ったら良いと思います。


必要な要素

この方法で事業を行うために必要な要素は以下の2つ。

  1. 英語への抵抗感を無くすこと

  2. 開発が必要か不要かを切り分けられること

まず1点目。上のツールは、ほとんどが海外のツールであるため、英語のツールを触るということへの抵抗が無いほうが良いです。その内日本語のノーコードツールが出てくるだろう、なんていうことを待っていてはいけません。

開発会社を経営していたらすぐ分かると思いますが、そもそもノーコードツールは開発にめちゃくちゃ費用がかかる。これを運用しようと思ったら多額の資金調達が必要になるわけで、国内よりも海外の方が資金調達額が大きい現状では、国内ノーコードツールのプロバイダの出現と、そのツールが海外に匹敵するほどの質の高さとなることはあまり期待できない。

そして2点目に、開発が必要か不要かを切り分けられること。開発した後に実はノーコードツールでもっと安く構築できることが分かってしまったら、双方不幸せです。そうならないように、顧客からの要件が上がってきたら、開発せずに構築できるかどうかを判断するためのノウハウをもっておくことです。そして顧客から要件が上がった時に、

  • 全て開発が必要

  • 全てノーコードで構築できる

  • 部分的にノーコードを使い、特殊業務のみ開発し、統合

などを提案できるようにしておくということです。そのためには普段から海外のツールを、ただ知っているということではなくて、使ってみた上で、出来ることと出来ないことを理解して、引き出しを増やしておくことが重要です。

受託開発の会社を経営している社長は、少しずつこの方法にシフトしてゆくのが良いのではないかと考えます。

異論あれば気軽にTwitterなどでDM下さい!

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

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