良いノーコードツールを選定するための基準
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みなさんこんにちは。ヴィクセスの林です。今回はノーコードツールについて書いてみたいと思います。
念の為、ノーコードツールについてご存じない方のために軽く説明しておくと、開発をする必要なく、設定だけでアプリケーションができてしまうスンバラシイツールです。通常、何かアプリケーションを構築したい、ということになった場合、自社で開発するか、外注して開発してもらわなくてはいけません。すると、ある程度の費用がかかります。でもノーコードツールを使えば、開発することなくアプリケーションを構築することができます。ということは費用も時間も抑えられるということです。
そして、この業界は今、盛り上がっています。
なんとなくノーコードについて話を聞いてみて、導入を検討している部長クラスの方も多いかもしれません。
ところが、あまり巷では言われていませんが、ノーコードツールはは業界自体が発展途上ということもあり、各サービスの質はまちまちです。なんとなく使ってみるとイマイチで、構築に大きな負担になってしまったりすることもあります。というかわたしは数多く失敗してきました。
なので今回は、「良いノーコードツールを選択するための基準」を説明したいと思います。私と同じような失敗をわざわざしてから経験を積む必要なんてないと思いますので、この記事を踏まえて、是非効率良くノーコードで業務アプリなどの導入をして頂ければと思います。ノーコードツール最高!のムード全盛の中、巷であまり言われていない様な、実体験した人しか知り得ない記事を書いたつもりです。
念の為ですが、この記事では、導入後にどの程度業務負荷が削減できるかの試算をしたほうが良い、などの書いても面白くない基準は割愛しています。開発かノーコードツールかのビジネス上のフィージビリティスタディや意思決定は終わっている前提でお話します。
自由度の少ないものであること
いきなり意表を突いてすみません。ノーコードツールは何でも自由にできるツールなんじゃないのか?と。はいその通りです。ただ何でもできると困るんです。
ノーコードツールを使う理由は、以下のようなものがあると思います。
費用を抑えられるから
開発できる社内人材、外注業者を知らないなど、リソース不足を回避するため
しっかりと開発できるスキルを持ちながら、1点目の費用を抑えるためであれば問題ないのですが、2点目が主たる原因で、自由度の高いノーコードツールを使うとどうなるか、想像できますか?これは、
質の低いアプリケーションができてしまうのです。
何でもできるノーコードツールですが、結局開発しようがノーコードツールを使おうが、構築したいアプリケーションの仕様は基本的には変わらないはずです。
自由度という意味でいうと、開発とノーコードツールも、「質的な分類」ではなくて、自由度100%が開発、自由度を下げてゆくとノーコードツールになってゆくという、「量的な分類」で捉えることもできます。
自由度が高いということはそれだけ開発寄りになるということであり、作り手にスキルが求められる、ということです。
ノーコードツールの中でも、自由度が高いものと低いものがあります。自由度が低いということは、できることが少ない、ということです。できることが少ないノーコードツールはどんなものになるかとうと、
あまり設定できる項目が多くないのに、アプリが作れる
ということです。言い換えると、
ちょっと触ると、質の高いアプリがすぐできる
ということです。
まぁ少し抽象的ですので、自由度についての判断基準として、これまでの経験からお話しします。
目安として、30分触ってみて実際に使えるレベルのサンプルアプリが作れない様であれば、もうそれはやめておいたほうが良いでしょう。
例えばですが、ノーコードツールのbubbleというサービスがあります。ノーコードツールの中では一番有名じゃないかと思います。bubbleはテキストボックスやボタンが自由にレイアウトできます。自由度が高いですよね。でもそれがめんどくさい。
多くの人からしたら、ボタンやテキストボックスなどのレイアウトに厳密なこだわりはないのです。なので、全く編集できないのは都合が悪いものの、「ええ感じ」に配置してくれたらそれで良いはずです。ボタンなどをいちいちどこにでもおける必要なんてなくて、だいたい中央、左、右、ぐらいでよいのです。
しかも、PC版とスマホ版で別々にレイアウトをしないといけないんです。PC版で時間をかけてレイアウトを作ったあげく、スマホ版を見てみると、レイアウトが崩れていて直す、という意味不明な作業が必要になります。
結果的に、このような自由度が非常に高いノーコードツールの構築は、非常に時間がかかるようになります。ノーコードツールと言いながら構築に時間がかかっていては本末転倒です。サクサク作って早く運用できることが極めて大切です。
一方わたしが良く記事でも取り上げるSquareSpaceは、ボタンやテキストボックスを完全に自由に配置することはできません。場所は、中央、右、左の3つしかなく、大きさも数種類しか選択できません。自由度は限定的です。
でもわたし断言します!
ノーコードツールを使いたいというユーザーにレイアウト配置に強いこだわりを持つユーザーはほとんどいない
なので、それで十分です。しかも完全にスマホでも問題なく見れるようなレイアウトにしてくれます。
言い換えると自由度は低いが良いノーコードツールというのは、ユーザーが自由に構築したい部分と、自由さが不要だと考えている所を運営側がしっかりと捉えているといえるのです。
自由にできるように見えて、あくまでもその自由さは、ユーザーニーズがあるところにのみフォーカスされていて、それ以外の領域については自由さは限定的である、というのが良いノーコードツールだと思います。
いい感じの企業のものを選ぶこと
次に大切なのは、提供元がいい感じの企業である必要がある、ということです。
いい感じってなんやねん、ということですが、要するに
資本の大きい会社
資金調達の額とタイミングが順調な会社
です。これらの提供するノーコードツールを選ぶことが大切です。これはなぜかというと、こういった会社から提供されるノーコードツールを選ばなかった場合、
機能の拡充があまり行われない
こちらからの機能のリクエストが受け入れられない
ということになってしまうリスクがあるからです。以下わたしの実体験です。
例1: Googleスプレッドシート等のデータを定期的に読み込み、自社のウェブサイトに埋め込むサービスがあります。こちら、いまいちレイアウトが美しくできないのですが、こちらが修正されないどころか、一向に機能が増えてゆかず、使い勝手が悪いです。
例2: 多くのユーザーが参加できる場を提供できるノーコードサービス。決済が絡むため、Stripeとの連携が必要です。ところが、マネーロンダリングなどの観点からの規制は、各国により異なります。つまり国別に個別対応が必要なのです。このサービスとStripeを連携させるのは、日本でも、一応できます。ただ少し不都合があったので、対応してほしいと運営側に連絡しました。しかし、来た返答は 「ok!今すぐとは言えないけど、修正リストには入っているから、いずれ必ず対応しまっせ! 」とのことでした。日本の政治家みたいな対応。。。。
これらは要するに、カネ、ヒトなどリソースに余裕がないから発生している問題なのです。なので、上に書いた通り、資本の大きい会社か、資金調達の額とタイミングが順調な会社でないといけません。
一点目の大資本企業ですが、大資本でノーコードってなると、まぁ今の所3社しかありません。Microsoft, Google, Amazonですね。ご存じの方も多いとは思いますが、以下のノーコードツールが利用できます。
Microsoft: PowerApps
Google: AppSheet
Amazon: Honeycode
大資本の会社にはお金があります。なので機能も随時拡充されてゆくはずです。一方これら3社以外でも、機能面で充実してゆく可能性がある場合があります。
先ほども挙げた通り、「資金調達の額とタイミングが順調な会社」です。
これはcrunchbaseというサイトで簡単に調べられます。ここで企業名を検索し、Financeタブを確認することで調べられます。
出典: crunchbase. URLはhttps://crunchbase.com/
額が少ないよりは、多い方が良いでしょう。それだけ多い金額を開発コストに割り当てられるということなので、機能の拡充がされていくはずです。
また、額だけではなくて、タイミングも見る必要があります。
基本的に調達をする会社というのは、定期的に何度か調達を繰り返して、上場します。
なので、以下のような場合には要注意です。
最後に調達をしてから、何年も経っている
最後の調達から現在までの期間が、これまでの調達と調達の間の期間よりも大幅に長い
これらは事業がうまく行っていない証拠です。こういう企業の場合、機能面での拡充は見込めないでしょう。こういう企業の場合には黄色信号です。
軽いこと
3点目ですが、ズバリ「軽いこと」です。これもかなり重要な要素です。ノーコードツールは重いものが多いです。処理速度が遅い、という意味です。重いツールだと、それだけで構築スピードは大きく下がりますし、第一すごくイライラします。軽さも必ず確認してみて下さい。ちりも積もればなんとやらで、構築時間に大きな差が出ます。
最後に
インターネット上は、ノーコードツールを称賛する記事にあふれていて、どのツールも素晴らしいツールに見えます。しかし実際に沢山使っている身からすると、イマイチのツールもあり、玉石混交です。
今回の記事は、より実務に歩み寄る形で、社内向けの業務管理で導入を想定している会社さんや、外部向けのアプリを低コストで構築したい会社さんに参考になれば良いと思い、ノーコードツールのリアルな状況を記しました。
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