社会人に勉強は必要なのか?

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ネットでもよく社会人のスキルアップについて、書かれていますし、このブログでもスキルアップについて、記事にしたことがあります。

スキルアップできない職場の原因は上司にあり

今回はそもそも社会人に勉強は必要なのか?ということについての私の考えを書きたいと思います。異論ももちろんあると思うので、是非教えて下さい。

というかそもそも何を勉強というのか?という定義が必要です。ここでは、勉強とは「自分が現在知らない知識を、業務以外で学ぶこと」としましょう。

定義なので理由は何でも良いのですが、なんで業務以外ってしたかっていうと、業務中は離散的に知らないことを調べますし、ものすごく小さな知識もあったりします。そういうのを勉強というのは違和感があったからです。

これに対して、早速私の意見を書くのですが、「どちらともいえない」です。「はい」か「いいえ」かでは応えられません。


なぜ勉強をするのか?

なぜ勉強をするのか、というと、

  1. より難しい仕事が出来るようになりたいから。

  2. より幅広い分野の仕事が出来るようになりたいから。

  3. より高い給料をもらいたいから。

  4. 早く昇進したいから。

というところかなと思います。確かにこれらを実現したいのならば、勉強しないといけないと思います。

日本の景気を鑑みて

しかし、例えばより高い給料をもらいたくて、毎日業後に自宅で勉強をしたとしても、給料が上がるのが10年後だとして、それでも毎日勉強し続けられるでしょうか?

或いは上層部が詰まっていて10年間は昇進できないとして、それでも毎日勉強し続けられるでしょうか?

10年は言い過ぎにしても、コロナ禍後、本当の不景気がやってきそうなこと、インフレが起こっている海外に対して低金利のままである日本、そして円安、などを考えると、国内の景気見通しに明るい要素がありません。ということは、どんなに勉強しても、報われる日は、近いとは言えないのではないかと思います。

こうなると、えーどうせ給料上がらへんねやったらーとか、どうせ昇進せーへんねやったらーという思考回路になってしまって勉強をやる気が無くなってしまう人もいると思うのです。


勉強内容が目的達成に向けた最短な手段かどうかは不明

しかもそもそもですが、上のような目的を実現したくて勉強をしたとて、その勉強内容が上の目標の実現のために効果のあるものなのか、或いは最短なものなのかの判断は、なかなかつかないと思うのです。わたしの経験では、むしろ全く役に立たないと思っていて学んだことが、何年か経って仕事にすごく役に立つ、ということの方が多かったような印象があります。つまり、勉強しても、それが正しいベクトルかどうかというと、疑わしい場合が多いと思うのです。

この2点を鑑みると、勉強をすることは目的達成に向けた効率の良い手段のようには思えないです。


では、なぜ勉強をするのか?

じゃあ、勉強をするのは良くないことなのか?というと、これも違うように思います。今まで無かった知識・知見を得ること、今まで持っていなかった新しい技術を体得すること、は、無い状態から有る状態になっているわけですから、基本的には良いことのはずです。

勉強自体は良い。しかしさっき上げたような目標達成に向けた手段としては効率が悪い。

つまり、手段としてではなく、目的となるべきではないか、と私は思うのです。

勉強というのは、それそのものが、とても素晴らしいものであって、何らかの利益を得るという目的のための手段と捉えると、

  • 長続きしにくい

  • 辛い

ものと思います。そもそもこんな状態で勉強していても定着率は悪いです。

しかも、勉強した内容が、目的達成に向けて最も有効な手段である、という保証はないのです。もしかしたら、別の勉強内容にしていたら、もっと早く高く効果が上がる可能性もあるわけです。

一方、「勉強自体を目的にする」というのはどういうことかというと、好きなものを勉強するということです。

好きなものならば、辛くもないし、長く続けられます。しかも長時間学び続けることも可能でしょう。

何に役立つかなんて考える必要はないと思います。好きになったものを学ぶ。しかしおかしなもので、その内全てとは到底言いませんが、学んだもののうちいくつかは、どこかのタイイングで、仕事で役に立つ時がやってきます。しかも、得てしてすごく役に立ったりするものです。


私は、今DX顧問として顧客に新規事業支援をしています。そのお客様は新規事業で開発をすると、2~3千万程度は費用がかかるシステムを構築しようと考えていましたが、システム開発をせずに海外のSaaSを提案し、利用をされています。このSaaSであれば、2週間程度で構築が済むので、大きなコストカットです。

これは以前、わたしは海外のSaaSを見るのが好きだったので、何に役立つかなど考えずに、見ていたものです。これが今、仕事になっています。当時はこれが仕事になるなんて想像もつきませんでした。もちろんその他のSaaSを調べることにも多くの時間を割きましたたが。

また、機械学習でトレーディングするシステムも開発しました。これも個人的興味のためです。なんの役に立つかなんて考えていません。でも、現在顧客から暗号通貨関連で、トレーディングシステムについて相談を受けているのですが、この相談にも応えること出来ています。好きだからこそ学んだことが、仕事の役に立ったもう一つの事例です。


給料上がったりするのか?

それはわかりません。それは誰もわからないと思います。ただ、勉強を目的とする、つまり好きなものを勉強した方が、長続きしますし、しかも幸せです。好きでもないことを給料のために、しかも給料アップに最短な道かどうかもわからず勉強し続けられますか?

無理だっていう人が大半でしょう。

そして好きだから勉強しようが、給料アップのために勉強しようが、どちらにしても給料が上がる保証なんてありません。

もっというと、日本全体が不景気になってしまえば、高い確率で自社も景気が悪くなります。そうなるといくら市場価値の高い分野を勉強したところで、給料は上がりません。

勉強は、学ぶこと自体に意味があるのだと思います。

なので、タイトルの質問「社会人に勉強は必要なのか?」

は、どちらとも言えない、という結論に至ります。好きなものがあるのならば、是非沢山学んで下さい。好きなものを学んでいる時が、人間は最も知識も技術も定着します。逆に好きなものが見つけられない時は、別に勉強しなくても良いと思います。というよりも、大切なことは自分が好きと思える仕事を選ぶことかな、と思います。

異論はもちろんあると思うので、是非教えて下さい!

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

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