金のためだけに働くと残念なことになるというお話

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仕事はなんのためにやっていますか?

以前私が別の記事(スキルアップできない職場の原因は上司にあり)で、業務の要件を満たしている限り、どんな動機でもいいはずだ、と書きました。それは本当にそうだと思います。会社の求める質と量をアウトプットしている限り、動機がなんであっても会社にどうこう言われる筋合いはないはずです。

では、特にお金のために仕事をしていると割り切っている人の場合について、書いてみたいと思います。


働く目的がお金だけだとどうなるか?

働く目的がお金だけだと、どうなるか?この「だけ」っていうのがポイントです。

整理すると、誰しも給料無しには生活できないわけで、誰だって働く目的の一つには、お金は必ずあるはずです。でも、それ以外の動機があるかないかっていうことですね。お金だけを目的にして働くと、どういう感じになるのかを考えてみましょう。


こだわりがない

お金だけが目的ならばまぁ、お金をもらえれば満足なわけで、仕事の内容にはこだわりがないわけです。ということは、振られた仕事は、素直に受けるわけです。その内容について、あーだこーだ言ってきません。あーだこーだーってのは例えば

  • より効率的なアイデア

  • 発生しうるリスクとその回避

  • よりコストの低い推進方法

  • より時間のかからない推進方法

などのようなものです。これらを提案してこないってことです。こういう提案は、たまにある程度の熱を持った反論になったりすることもあるわけです。上司や同僚からしたら、こういう類の議論にならない人って、一緒に仕事をしやすい人、という風に感じられると思います。

でも一方では、この「こだわりがない」というのは、言われたことをそのまんまやるだけなので、想定を上回る質のアウトプットが出てきません。自分なりに創意工夫というものもしたりしないわけなので、小さいものも含めた新しい挑戦などもすることはない、ということです。要件は満たしているので問題はないのですが、その要件の最低ラインが仕上がりの質になる、ということですね。


成長がない

お金以外も目的としている場合、例えば

  • その仕事が好き

  • 仕事が自己実現の場

と考えている人はどのように仕事に取り組むかというと

もっと質を高めるためにはどうしたらよいか?

ということを考えながら仕事に取り組むわけです。質を高めるために、あちこち勉強を始めるわけです。

これをする人、しない人は、1、2週間レベルだと、違いはあんまりないと思いますよね?わたしもそう思います。

ところが、年レベルで見ると、露骨に変わってきます。

日々勉強をしなければ、1年経ってもレベルは全く変わりません。これはプログラミングのコードを見ればすごく露骨にわかるのですが、1年前と書き方が全く変わらないわけです。この1年何しとったんじゃ、って思うわけです。

普段から自分のアウトプットの質に疑問を持ちながら悩んでいて、調査したり新しい挑戦をしていたら、1年も経てばコードは変わってくるはずです。その1年の間にも、こうしたら良いのでは?という提案がその人から沢山あるはずです。現状に満足していないのですから。

そして、これが5年10年と経つと、もはや視点が大きく変わってきます。すると給料にも跳ねてくる可能性が出てくるわけです。成長をしない人は、給料の上昇率は低く、成長を続ける人は給料の上昇率が高くなる、ということです。

お金のためだけに働いている人は、給料が低いままで、お金以外の理由も持って仕事をしている人の方が給料が高くなるという、ある種逆転現象が発生してしまうわけです。


お金だけが目的の人には、どういう仕事が向いているか

こういう人は、インプットがないのだから、アウトプットの質も上がりようがありません。管理者の立場から考えると、こういう人には、個人の裁量が大きい仕事は任せづらいです。勤続年数と比例してアウトプットの質が上がっていかない人っていうのは、仕事を任せづらいわけです。

それに対して、逆にどういう仕事なら任せやすいかというと、「個人の裁量が入る余地がほぼない仕事」です。判断があんまり必要とされない仕事のことです。

なので

  • 働く目的はお金だけ

  • 個人の裁量がほぼ無い仕事で問題ない

というのであれば、まぁそれはそれで良いと思うのです。

ただ一点、次のリスクにさらされます。


リスク

この場合のリスクは、

  • 技術革新

です。個人の裁量がない仕事は、真っ先に自動化の対象になります。しかも今は、いわゆるAIと呼ばれる機械学習の普及が進んでいます。

過去、まず人間の曖昧な判断がない仕事から自動化されていきました。定形の仕事ですね。逆に言うと経験によって判断が分かれる仕事は自動化されず長年残り続けたわけです。ところが近年、この「経験により判断が分かれる仕事」ですら、機械学習によって代替され始めてきています。今後この流れは弱まることはなくむしろ強まっていくのは間違いないです。

こういった大きな自動化の波が押し寄せている中で個人の裁量のない仕事をやり続けていると、ある日突然仕事が無くなるリスクにさらされるってことです。


それが嫌なら

これが怖い、と思うのであれば、常に勉強をし続けながら、個人の裁量の大きい仕事をするということが得策ではないかなと思います。個人の裁量の大きい仕事とは言いかえると、クリエイティビティの高い仕事、ということです。クリエイティビティの高い仕事を、常に勉強しながら、質の向上をし続ける。こうすることで長期的に見て給料も上がってゆく可能性が高まるのではないかな、と思います。給料が上がるというのは、生産性が向上しているからこその結果です。良いことです。

マシンによる自動化の波は、個人の裁量の大きい仕事ですらある程度は奪ってくるでしょう。マシンによる仕事消滅リスクへの対策は重要だと思います。ただこれはクリエイティビティの高い仕事に集中的に人を割り当てられるってことなので、悪い話ばかりじゃないとは思いますが。


仕事のための勉強をしたくない人へ

仕事のために、勉強したくないっていう人、いると思います。多分それは、

自分の好きな仕事についていない

からではないかな、と思います。これだと、仕事と関連性のある勉強をするのは苦痛だと思います。好きな分野の仕事につくことは、周辺の勉強への意欲が高まるという、良い効果もあると思うのです。

今回の記事と合わせて、視点の異なる以下の記事も、併せて読まれることをオススメします。

社会人に勉強は必要なのか?

では!

林 高行

株式会社ヴィクセス代表取締役。東京工業大学大学院を修了後、シティバンク、エヌ、エイを経てみずほ証券にてリスク統括部にて金融派生商品の定量分析業務に従事。2012年にヴィクセスを設立。以降IT, ファイナンス領域で顧客を支援。

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